現場ブログ

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外壁面は全てウレタン断熱60mm使用です。水や湿気にも強く変形しにくい断熱材を使用しています。建築業界の50%はグラスウールを使用しています。単価も安く施工がしやすい為使われていますが、水分、湿気には弱くちじんでしまいます。一度縮むと乾燥してきても元の大きさに戻りませんので、壁の中に空気層ができてしまいます。外が寒くて室内が温かいと温かい、冷たいで内部結露をおこす場合があります。すると腐朽菌が発生して構造部材を腐らせることもあります。室内側に空気層ができないよう施工することが重要です。そして外壁側は風が通るようにしてあげると木造住宅は長生きできます。通気性が重要です。
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横張のサイディングなので縦に胴縁を施工していきます。構造躯体の大間柱にタイベックシルバー透湿シートを施工して5分胴縁で押さえて下地を作っていきます。五分胴縁の厚みは15mmです。それに5mmのサイディング金物5mmを取り付けてサイディングを施工していきます。胴縁15mm+金物5mmで20mmの空気層をとれるのでタイベックシルバーはアルミ系なので遮熱効果もあります。実際に建物内に入るとこの暑い夏でもエアコンなしで涼しさを感じます。家の性能を高めることで光熱費を抑える事ができます。
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軒天を貼る前の様子です。これから軒天を施工していきます。土台から上がった風が軒裏を通過して断熱材と屋根裏の隙間を通って屋根の棟から出て行きます。横に黄色く入っているのが高質ウレタンネオマホーム66mmです。その中間に18mmの隙間を設けて「レフミラー96」が挟んであるのがわかりますか?18mm以上取ってあげると太陽の放射熱96%カットします。屋根裏に上がっても1F床面の温度と1℃~2℃しか違いがありません。
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外壁サイディング下地工事が終了すれば横貼りサイディングなので土台から上に一枚ずつ積み上げていきます。等間隔で縦の胴縁に専用金物5mmの金物を使用して止めて行きます。サッシ枠の上は釘打ちで納めますので、金物と同じ厚みのスペーサー(青色)を挟んでいきます。 息の合った二人で施工していけばスピードも増してスムーズに仕上がります。
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サイディング施工が終了するとサイディングとサイディングのつなぎ目にシーりkングをしていきます。サッシ回りも1cmほど隙間をあけて施工していきますのでそこにもシールしていきます。 このサイディングは完成品ではありません。通常は完成品のサイディングを施工して、そのあとサイディングと同じ色合いのシーリングをして完成となりますが、5~6年ほど経つとシーリングに黒い汚れが付き埃をよんで黒くなりつなぎ目が目立ちます。ひどくなると紫外線などの影響を受けて剥がれてそのままにしておくと雨漏りの原因にもなります。シーリング補修でまた足場を組んでやり直すとなれば馬鹿になりません。  当社では、シーラー処理済みのサイディングを使用してシーラー処理をしてその上にお客様の希望する色を塗装することにしています。そうすることで一番最初に劣化するシーリングに塗膜がのりますので、汚れも付きにくく、シーリングの剥がれなどもありません。新築時に予算は少し上がりますが、耐久性から考えればこちらの施工の方がずっと長持ちしますのでお客様に勧めています。
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雨が多い梅雨の季節なので建て方が終了しだい屋根にルーヒングを敷きました。壁にも断熱パネルを濡らさない為にもブルーシートで養生しています。段取り通りに現場がスムーズに進んだことで建物を濡らさずにここまで来たことは職人さん達に感謝です。LDKの吹き抜けの「表しの登り張り天井」は赤松突板で仕上がっているので絶対に雨に濡らしてはいけません。大工さんも気を使ってくれました。
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屋根のアスファルトルーフィング工事が終了すると瓦を施工する下準備です。割付を行なっていきます。屋根の構造も何層にもなっています。軒天の先端には数多くの穴が空いています。そこから入った風は屋根裏を通って屋根の棟から外に出るようにできています。その内側にはレフミラー96と言って太陽の放射熱を96%カットするアルミ箔のシートが内蔵されています。そして、空気層を18mm以上取って、さらにレフミラーを入れてあります。そして空気層を設けて内側に高質ウレタンネオマホーム66mmを施工して、その内側にパネル、その内側に赤松突板が施工してあり、その内側が室内LDKの登り張り天井です。これだけの厚みのある遮熱・断熱構造になっているので屋根裏のロフトの天井の温度も1FLDKの床の温度が1度ほどの温度差しかありません。工事中、この蒸し暑い日でも、家の中に入るとヒンヤリすると担当者が言っていました。
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天気を観ながら一面ずつブルーシートを剥がして、防湿シートを施工していきます。屋根と同じ考え方の構造躯体になっています。外壁の内側に空気層を設けて縦胴縁を施工していきます。その内側も18mm以上の空気層を設けて、60mmの高質ウレタン「ネオマホーム」断熱材を取り付け、その内側はMDF耐震パネル、その内側が不燃のプラスターボード、その内側が珪藻土クロス、そして室内空間になります。天井はネオマホーム66mm、壁はネオマホーム60mm、床は30倍発砲のポリスチレンホームの75mmの断熱材が入って魔法瓶のようになって外側は、土台から入っ風は棟に抜けるようになって風通しの良い、木材達も呼吸できる環境になり、湿気や腐りや害虫を寄せ付けない、自然の知恵を上手く利用した本物の住まいです。 内部は全て天然木、自然素材で仕上げるので毎日が森の中で生活しているようです。と引き渡しをしたお客様から言われることが多いです。
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最近は「軽い、単価が安い!」という事でガルバの屋根が多いですが最近の状況で単価が上がるばかりです。防災平板瓦とそんなに単価が変わらなくなってきました。それと海に近いこともあって瓦をお客様に勧めました。施工してからもメンテがほとんどいりませんので長い目で見たら瓦の方が安くなります。金属屋根は10年~15年で塗装が必要となります。定期的に塗装しないと塗膜が取れて下地の白い金属が見えてきます。トタンの赤さびとは違いますが、施工時のカットした部分が錆を呼ぶ可能性があります。昔からある役物は耐久性はありますね。
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基礎工事が終了すると土台を設置していきます。98mm角の大引きとなります。通常の在来工法は910mm(3尺)間隔で90mm角の大引きを入れて、その上に45mm角の根太という材料を敷いていきますが、当社ではその間にもう一本98mm角の大引きを入れて行きますので剛床工法となります。耐震補強は壁倍率を強くすることを言われますがそれと繋がる床の強度も重要な役割をします。ちなみに一般在来工法の床合法3.7倍です。  また、土台とのつなぎ目はサネと言って木と木が組み合わさる(嵌め込む)繋ぎになっているので壁に力が上手く伝わり面で支えるから丈夫で強くなります。
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新築の場合は大引きと大引きの間(455の間隔で30倍発砲の厚さ75mmポリスチレンホームを嵌め込んでいきます。  ポリスチレンホームは90倍発砲の物がスチロールの箱などによく使われています。手でパキパキ折れるくらいの堅さですが、30倍発砲は一番断熱性能が高く、100Kgのせても耐えられるくらい固い断熱材です。南極の昭和基地でも使用され、約40年間全く劣化がみられなかったようです。  基礎に≒1200mm間隔で160πの換気口を設けている為、自然の風が隅々まで行き届くため、シロアリが住めない環境を造ります。その冷たい風が室内に入らないように75mmのポリスチレンホームを使用しています。160πの換気口に手をあてると床下の風が吹き出て来るのを感じ取れます。昔から伝わる高床式工法に習っています。
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上棟式です。新潟から直接現場に運ばれます。構造部材(柱、梁、土台、桁、母屋等)は全て無垢材で含水率15%以下、内装材は含水率5%以下の材料を使用しています。  今の新築は70%以上が構造部材に集成材を使用しています。当社の建物は構造部材に有害物質を含む集成材を一本も使用していません。  集成材はラミナと呼ばれる挽き割った板材を接着剤で貼り合わせたもの。これを一本の柱や梁として構造躯体に使います。100年ほど前にドイツで生まれた材料で、日本の住宅に使われるようになってから、まだ十数年という歴史の浅い材料です。 「レゾルシノール系接着剤」は接着力が高く、水分の多いラミナでも強力にくっつきます。このため施工後にラミナが乾燥し収縮を始めると接着剤は剥離せず、弱いラミナの方が割れます。また健康を害する可能性を持つ「ホルムアルデヒド」なども多く含んでいます。なんといってもシロアリが大好きな材料です。実験でもそれが証明されています。当社では土台には1000年ヒバを使用している為、その心配はありません。水が付いたり、高温多湿な環境になると虫が嫌うヒノキチオールなどの成分を放出し寄せ付けません。1000年ヒバと言うぐらい年輪が詰まっているので素材も固く、土台として使用してあげることが適しています。
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壁に嵌めこむパネルはSDパネルと言います。幅9cm×厚さ1.5cmの筋交いに対してSDパネルは壁倍率3.4倍もあります。このパネルを建物全体にバランスよく配置することで耐震等級3に設計しました。このパネルを使用することでLDKの大空間をとっても耐震等級3にすることができます。さらに掃き出し窓のような大きな開口も設けることができます。
 壁パネルは外側は全てSDパネル仕上げです。そのパネルの内側に60mmの高質のネオマフォーム断熱を内側に入れてあります。
 屋根パネルにもネオマホーム66mmを室内側に施工して空気層を設けてレフミラー96を施工し、さらに空気層を設けてパネルを貼ります。これを工場で造ってきますので現場の施工はスムーズに進み、なんと建て前は屋根まで2日で終了します。
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外側の基礎の型枠を撤去して、内部のベースコンクリート打ちの準備をしています。この地域ではベタ基礎工法が主流ですが、当社では夢ハウス工法に習って昔からの布基礎工法を勧めています。施工手間はかかりますがコンクリートの量がかなり違ってきます。建てる場所によって一長一短があります。 過去に、新潟中越、新潟中越沖地震で郷の家はその地域で一棟だけ倒れなかった実績があります。それから800棟以上布基礎でやってきましたが大丈夫でしたのでそれにならって施工しています。写真は束石の部分を掘ってコンクリートの厚みを取っています。差し筋は高さのレベルを均等にするために刺してあります。
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外側の丸い換気口(160π)は≒1.2m間隔で入れてありますので床下は風通しが良くなります。最近の基礎は換気口がありません。基礎の上に基礎パッキン(2cm)の厚みの樹脂を敷いてその上に土台をのせる施工方法です。 基礎パッキンは昔の風窓に比べ1.2~1.5倍の通風ができると言っていますが、この丸型換気口は4倍の通風があります。 床下に空気が淀むようなところがあればシロアリの住める状態になる可能性が高くなります。丸型換気口を使用することでシロアリの住めない環境を造ります。高額のシロアリ防除処理をしなくでも、自然の力を上手く利用して高性能な住まいづくりをしています。丸型換気は20cm×20cmピッチの配筋の間を狙って入れて行きますので配筋を切ることはありません。換気口周りは鉄筋で補強していきます。この換気口にステンのキャップを取り付けて行きます。基礎の隅に長く立ち上がっているボルトがホールダウンです。これが地震時に大きな役割を担います。  この基礎の上に1000年ヒバ(無垢)の土台を施工していきます。この無垢材もシロアリが嫌いな木材です。