現場ブログ

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菊川市耐震補強補助金を利用して工事を行っています。30年以内に必ず来ると言われている東海東南海地震に備えてリセット住宅工事と同時に行いました。43年前の木造在来工法の建物ですので現代のような耐震基準制度もありませんし、数値で表現することはありません。屋根は非常に重い瓦ですので耐震等級2までが限界でした。リノベーションと合わせて工事することでコストを抑える事ができます。
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SDパネルです。写真は浴室南面と洗面脱衣室に入っています。パネルは一ヶ所3.4倍の耐力があります。一般的に使われている筋交い補強は耐力一倍になります。柱と柱の間に入れて行きますので実際に地震が来ても筋交い工法に比べてとても粘り強いです。例えば震度7の地震が来ると最初の地震で筋交いの両端の金物が取れて、次に来る余震で倒壊してしまいます。金物のとれた筋交いは耐力がありません。熊本地震が物語っています。私も地震があって一年ほど経ってから視察に行きましたが、倒壊してしまった方で建て替えできた人のほとんどが平屋になったようです。なっていました。やはり倒壊しているのは1階部分です。建ててから2,3年でまだローンが終ってないのに建て替えれば2重ローンになります。
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耐震パネルを入れて行くことで、地震がおきた場合そこに引き抜き力が集中してきますので基礎が必要となってきます。耐震補強はバランスが大切になります。家の重心に対して剛心が近いほどバランスのとれた住宅になります。この建物で10日ほど基礎が必要となりました。
このSDパネルは新潟夢ハウスの特許工法でした。新潟中越地震、新潟中越沖地震、2度の地震である地域が全て倒壊したのに夢ハウスの1棟だけ倒壊しなかったという実績があります。大きくテレビ、メディア等で取り上げられ、それから全国展開をしていきました。
弊社の「リセット住宅」はそれと同じSDパネルでの耐震補強を勧めています。
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リセット住宅展示場を見学されたお客様です。 ①親から受け継いだ家を大切にしたい!、②冬寒いので改善したい、③床がブカブカしている、④和室8畳通し間と広縁が日当たりが良いので広いリビングダイニングにしたい、⑤収納が欲しい、⑥水廻りの老朽化の改善、⑦ベランダからの雨漏り・・・などが理由でリセット住宅工事となりました。 築43年の在来工法です。無垢の柱、無垢の梁(4寸)が使われていましたので高性能なリセット住宅をお勧めしました。新築の70%以上が構造部材に集成材が使われているのが現状です。43年の間に自然乾燥が進み木材はきっちり乾燥しています。スケルトン状態まで解体するので間取りの変更も自由にすることができます。乾燥した既存の構造部材を再利用することでコストを抑える事ができます。仕上がりは新築同様の仕上がりとなります。
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外装はテラスから、内部は台所から解体です。43年前ですと今の住宅とは違って「荒し」と言って杉板の無垢材が使われています。その上にジプトーンという新建材が施工してあります。 外壁も同様で下地に荒しが施工してあり、その上にフェルトを貼ってモルタルで仕上げてあります。
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既存の棟瓦は普通の釘で固定してありました。塩害で釘が錆て膨らみ瓦が割れてしまう場合があります。  一度全て撤去し、真ん中に芯棒を設置して、もう一度一から積みなおしました。
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積み直して一番上に管ぶり瓦をかぶせて、銅線できっちり締め直したのでこれで大丈夫です。
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玄関上野入母屋の屋根の下り棟を全て取り除いて、葺き直しです。全体的に全て固定の仕方が良くありません。平瓦もシーリング止めをしていきます。
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薪の木を伐採していきます。後の片付けが大変になるので、枝から細かく解体していきます。薪の木でおおわれて見えなかった側溝が出てきました。途中まで側溝の蓋がしてありますが木に覆われていた部分は蓋がありません。驚いたことに側溝を突き破って一ヶ所薪の木が生えていました。
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伐採が終了して、ブロックを積む為のベースコンクリートと鉄筋を配置していきます。境界の杭が打ってあるので、それよりも屋敷側に収まるよう施工していきます。レベルを見て、既存のブロックとの目地の通りを合わせるのが重要です。ブロックの種類はシャモティのベージュになります。
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新築時に植えた薪の木が大きくなりブロック+フェンスにリフォームしたいという問い合わせがありました。高さもH2500以上にもなっています。薪の木は成長が早い方ではないので年輪も詰まっていて昔は敷居に使われる材料でした。横に枝が伸びる木なので定期的に剪定しないと道路側に出てきます。木の根元には側溝があるのですが枝葉が伸びてどこにあるのかわからない状態になっています。
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これが提案させていただいた図面です。左写真の右側からシャモティブロックが来ているので同じブロックを4段積んで、その上にH1200のフェンスを施工してトータル2mの高さになります。既存の薪の木より低い形になりますが、2mあれば通りからの視線は防げることができます。
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ブロックは右側からシャモティブロックが来ていますので、同じ商品で4段(H800)繋げていきます。そしてその上にH1200のフェンスを施工していきます。 三協アルミのフェンス「レジリア」の特徴は向こう側が見えないフェンスですが、風が抜けるようになっていますのでとても人気があります。風の抵抗を和らげることができる商品です。